冒頭のシーン、ジャックとケイトは互いの成功のため離れ離れになります。嫌な予感がするとジャックを止めるケイトを抑えてジャックはパリに向かいました。月日がたちジャックは大会社の社長になっていました。仕事で成功したものの仕事人間になっていたジャックは他人の気持ちを省みない冷たい男になっていたのです。季節はクリスマス。相変わらず仕事中心なジャックが気まぐれで行った親切から出会った男の仕業でジャックが翌朝目を覚ますとケイトと結婚し、子供も二人いる貧しいながら幸せな生活をしている世界に連れてこられてしまうのでした。
なんと言ってもケイト役のティア・レオーニの魅力が爆発しているところに尽きます。献身的に夫を愛し、周りの人も幸せにしていく。もう中年にかかろうとする年の彼女なんですが物凄く可愛いんです。芯の通った女性を演じていてはまり役だと思います。彼女を見るだけでも見る価値ありです。話は戸惑いながらも幸せな暮らしに適応していき、この暮らしも悪くないとすっかりファミリーマンとなっていくジャック。しかし煌めきは一瞬長くは続かないのが何とももどかしかったです。空港に始り、空港に終わる。最後のジャックの空港での告白が最高なんです。凄くお気に入りでそのラストのシーンだけ何度も見てしまいますね。本当の幸せとは何なのか見終わった後考えさせられる作品でした。