献身的な介護の末妻に先立たれたオーレン。悲しみを堪えている内に卑屈で小うるさい性格になってしまいます。オーレンの隣に住むミアも夫に先立たれて、未だ立ち直れないでいます。そんな中オーレンの息子が刑務所に入る事になり、その間息子の娘、いわゆるオーレンの孫娘を預かることになってしまいます。息子と折り合いが悪く、孫娘とも会ったことのないオーレンはミアに手伝ってもらいながら孫娘と交流していき、オーレンとミアは互いに惹かれ合っていきます。
日本未公開の作品ですが、見た人の評価が良く、監督がロブ・ライナーという事で見てみました。最初のオーレンは本当に性格が悪く、周りから嫌われていたのですが、ミアと孫娘の交流を深めていく内に以前はそうだった優しい一面が出てくるようになっていくのです。マイケル・ダグラスが渋い演技を見せ、ダイアン・キートンが可愛いおばあちゃんを見事に演じています。この二大俳優を起用しているのに日本未公開。普通に日本で上映していても評価されたと思います。家族の大切さと同時に年をとってからも恋愛が出来る、大切な人にはそばにいてほしいものだと思わせてくれる作品でした。家族復興と初老の恋物語を同時に見せてくれたのは非常に味があり評価できますね。