彼女とは破局寸前で、冴えない漫画家アシスタントの主人公です。ある日、仕事を終えて彼女と同棲しているアパートに戻ると、彼女が異形の姿になっています。謎のウイルス「ZQNゾキュン」が人々を変貌させ、日本中がZQNで溢れてしまいます。街中が感染でパニックになっている中、主人公は標高が高いところだとZQNは感染しないという噂を聞きます。道中で出会った女子高生とともに、生き残るためのサバイバルが始まります。
アクション系の内容だと思って見始めたら、あまり得意ではないゾンビ系の映画で見るのをやめようか悩んだのですが、徐々に作品に入り込んでしまっていて気がつけば終わっていました。それくらい面白い作品でした。主人公が全然冴えないところが良くて、冴えないからこそのリアル感が作品に入り込めた理由だと思います。ゾンビがでてくるアクションものだと主人公がカッコよくて守ってくれる感じがありますが、この作品は頼りなさそうで始終ハラハラしました。それがあったからこそ、見終わった頃は余計に主人公がカッコよく見えてきました。見始めと見終わったあとで、こうも主人公の印象が変わる映画はなかなかないと思うので、良い作品に出会えました。