主人公のマーティン・ハリスは学者で、学会へ出席するために妻と一緒にベルリンを訪れるところから物語が始まります。ベルリンのホテルにチェックインしようとした時に、荷物を空港に忘れてきてしまった事を思い出し一人で取りに戻ります。
大切なものだったのでできるだけ急がなくてはと、乗ったタクシーの運転手を急かしていたら事後を起こしてしまい川に転落してしまうのです。
病院で目覚めたマーティンはなんとかホテルに戻るのですが、そこにいた妻はなぜか自分を知らない人だといい、妻の隣には自分ではない別のマーティン・ハリスがいたのです。
状況を理解できずにいた本物のマーティンでしたが、一緒に事故にあったタクシー運転手と一緒になんとか真実を証明しようと奮起するといった内容になっています。
設定は非常にシンプルなのですが、だからこそ映画の世界に入り込みやすく、展開もスピーディーなので楽しみやすいです。
ただのアクションではなくサスペンスになっていて、何故妻が自分の事を「知らない人」だと言ったのかや妻の隣りにいた別のマーティン・ハリスの存在などが、調べていくうちに徐々に分かってきます。最終的には全ての謎が解けるわけですが、シンプルな出だしとは裏腹にかなり複雑な結末になっているので見応えがあります。
主人公のマーティン・ハリスを演じるのはリーアム・ニーソンという有名な俳優で、中年男性の役を非常に上手に演じているのも見どころの一つです。
ミステリー要素の強い作品なのであまり多くは言えませんが、リーアム・ニーソンファンやサスペンス好きな方はもちろん、色々な人が楽しめる良作になっています。
